DX 棚卸編 #3

果たして当社のDX進行度は? 棚卸してみた話 その3

 

財務会計 〇

財務会計は某社のERPを利用しています。 一応管轄税務署のお墨付きのものです。なので領収書も改正された電子帳簿保存法の要件にのっとり、画像による保存に乗り出したところです。以前はSQL ServerとフロントにMicrosoft Accessを利用した自社開発アプリを利用していましたが、保全要件を全て満たすのは難しく移行しました。 このシステムSQL Serverにデータが置かれ、そのテーブルの情報もほぼ公開されているのでその再利用がとてもやりやすいのが良い点です。 レポート機能は当然備わっているのですが、独自の観点で集計して見たい場合にとても役にたちます。 これもまたままPower BIを通じて、仕訳伝票などから様々な活動指標を取り出す取り組みを行っています。 通常のBSやPLとはことなる管理やPDCA目線でのレポートが自動的に取れるようになりつつあります。 ということでこれは 〇 です。

 

管理会計 - これは判定不能

ERPを入れる前も財務会計データはSQL Serverに入れていたのですが、そこからデータをExcelで引っ張ってきて管理会計の仕組みを構築していました。 既に20年以上の歴史あるものになっていますが、管理会計のシステムが変わったことからその入口を変えることで、新しいシステムにつないで同じように見えるような仕組みで運用しています。ただ、これはあるあるなのかもしれませんが管理会計上の第一の目的は目標の達成度はど、いわゆる主要KPIの把握なのでその点では十分有効なものです。 ただ未達の原因を探るなどの点は他のデータの活用にかかっていて、これがDXを推進する理由でもあると思っていますので判定不能とします。

 

BI(ビジネスインテリジェンス) ×

本来は管理会計と同じカテゴリなのかもしれませんが、あえて分けました。 と言うのも当社の管理会計は主要なKPIの測定が目的であり以下の様な用途への適用は意識していません。

  1. 利益増やすあるいは損失を減らす要因を見つける
  2. 市場や顧客の動向を予測する
  3. 差別化や優位劣位に関わる原因要因を見つける
  4. 最終的にそれらの対策の立案に寄与する

「ではどうするか?」と言った次の一手を考える手助けをする為にDXは必要だとおもうのですが、まだまだこれからと言ったところです。

 

#4 へつづく