LinkBuds と Microsoft Soundscape の良い関係

いつそれに気が付いたのかはちょっと覚えていないのですが、

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というとても興味をそそられるアプリを見つけました。 このアプリは「3D オーディオ技術を使って、移動を支援したり、街歩きを楽しむことができる」というものです。スマホで動くこのアプリはBluetoothなどで繋がれたイヤホンを通じて歩く先々の周りの情報を音声で教えてくれます。 

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このアプリをみたときセカイカメラというアプリを思い出しました。私にiPhone3Gを買わせたアプリですが、こんどはSoundscapeのためにLinkBudsを購入してしまいました。 

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どうやら音声ARと呼ばれる分野に関連があるらしいのですが、LinkBudsもそれを意識しているとおもわれれます。 PekeMon GoのNianticともLinkBudsに関連した協業を発表しています。 Sony Niantic社とヘッドホン向けの音声AR領域で協業

 

SoundscapeとLinkBudsで街歩きをしてみました に続く

DX 棚卸編 #4

果たして当社のDX進行度は? 棚卸してみた話 その4

通信・コミュニケーション 〇

2020年の1月からMicrosoft社のTeamsを入れました。ちょうどコロナ禍が始まったころと被るのですが、完全に偶然です。というのも2019年にそれまで利用していた電子メールのフィルタリングサービスの終了予告がOCNからあり、その乗り換え先としてExchange Onlineを選択しました。契約としてはMicrosoft 365として全社員分のライセンスの契約をしたので結果的にTeamsの利用が始まったと言った感じです。

 

その電子メールですが、当社の場合は複雑です。Notesをフロントとして利用しているのですが、マルウェアや迷惑メールのフィルタリングのためにExchange OnlineをMTA替わりに利用するような構成になっています。もともと電子メールには専用のサブドメインが付いていたので、OutLookと分離された専用の中継サービスになっています。しかも更にAliasesのために途中にPostfixを入れたりして..ああ面倒。 しかし良く動き続けてるよな。

 

電話はまったくもって従来どおりです。30年以上なにも変わっていません。構内交換機の故障におびえています。 できればMicrosoft Teamsと連携した電話サービス(「ひかりクラウド電話 for Microsoft Teams」とか..)に切り替えたいのですが、いかんせん料金がまだまだ高くて手が出ない状況ですね。この辺が中小企業です。

 

FAXは健在です。だいぶ少なくなりましたがまだ止めると文句が来る感じです。受信したFAXは紙に出さず自動的にPDF化して共有ストレージに保管するのですが、なんかこれって、押印ロボットみたいな本末転倒な感がありますね。止めりゃ良いのに..

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全体としてみると、社内の連絡手段としてはNotesによる電子メールが優先度が高いですね。 稟議申請などからも自動配信されてくる自動化ワークフローを構築していることもあり、なんとなく正式感があります。 いまのところTeamsは脇道な感じですが、平日のアクティブユーザー数は全社員比で概ね90%を越えています。またこのコロナ禍もあり社内外でのリモート会議でTeamsを利用することは完全に定着しました。 概ね全社員が何らかのかたちでTeamsまで利用しているようなので、〇としておきました。

 

#5 につづく

 

 

 

メールに添付するZIPファイル

3月のEMOTETはすごかったです、活発過ぎです。

 

うちみたいな零細中小でもお目こぼし無しで攻撃してきます。 ただ中のひとたちはフィルターされた結果しか見てないので、外が騒がしくなっていることに気が付いていません。 ZIP止めたら色々来ました。

 

客からログファイルを送ってもらえないじゃないか!

うちの製品にはログをZIPファイルで吐かせて、お客様に添付ファイルでメールで送らせるような面倒なこと強要するような製品がまだ有ったのですね。クラウドストレージ + IoT時代に手動でメール添付ですか? 一応メール添付ではない代替手段は2年まえから案内していますが、初めて知ったような口ぶりは止めて欲しいです。それよりも衝撃的なのは「誰でもアップロードできると危ないんじゃないの?」とコメントされたことです。あんたは、パスワードもつけず、誰彼構わずURLを配布するつもりなのか? いったい何を考えているのか謎すぎます。

 

ZIPで暗号化しないと危ないじゃないか!

うちから出すメールはTLSで暗号化されてますけど何か? と言いたいところですが、相手しだいな面もありますし、中継上どうなるか保証できない弱みもあります、有効性をどのように評価すれば良いか? と思っていましたらGoogleが出している「透明性レポート」で見るとGoogleが捉えているトラフィック中の90%程度が暗号化されているようです。

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暗号化率の推移

暗号化の有効性はここ数年で各段に改善されていることは間違いないところです。 またこれは想像ですが、おそらくB2Bであればほぼ100%有効であるものと考えています。 しかし個人のアカウントではまだまだ平文のメールを見かけることは多く、暗号化を強制することが難しいのだろうことを伺わせます。 日本最大手の民間銀行からの取引通知もGmailで見ると赤鍵でしたが、通知サービスをあまねく滞りなく提供することを優先した上での選択なのでしょうが悩ましい問題です。

 

いずれにしても、状況の説明や代替手段の周知しか無いのですが、ユーザーの皆さんにも、同じ手段がずっと使える訳では無いことも理解して欲しいと思いました。 ただ白状すると、本当は暗号化されたZIPだけを選別して止めたかったのですが、システムの都合上一毛打尽になってしまったのは申し訳ないです。 ゆるしてちょんまげ。

 

 

 

SoundscapeとLinkBudsで街歩きをしてみました

個人的な感想ですが、SoundescapeとLinkBudsがもたらす体験はそれ自体を楽しめる人以外には少し敷居が高いかもしれないと言ったものになりました。 以降は通勤で歩く30分の道のりと、30分の車での移動の中で体感したお話になります。 iPhoneはSEの第2世代を使用しました。

■Soundscapeによる音声ガイダンスは?

位置の精度はスマホの精度そのものだと思います、マップで確認するときと差はありません。 それなりの精度なのでジャストなタイミングで案内される場合もあれば、通り過ぎてから案内される場合もありますが、全体としての印象としては悪くないものでした。 一番興味があった、マーカーと音声ビーコンを使った案内機能もつかってみましたがこれは結構感動できるものでした。 方向が判らないfallout76のファウンデーショントラッカーよりは使えるのではないかと思いましたww。 このビーコン機能はLinkBudsを使ったばあい、頭の向いている方向にマーカーがあるか否かが判るのですがちゃんと動作していました。 ビーコンは頭の向いている方向に対し、マーカーが右側にあれば右耳だけが鳴り、左側にあれば左耳が鳴ります。 ちょうどマーカーの方向に向くとそれと判る専用の音が鳴りますのでどちらに向かって歩けばよいか判るようになっています。

■惜しい点

これだを見ると実用でも使えそうに思えるのですが、実際にはもう少しと言った感がありますので、挙げてみます。

・音声案内の内容がもの足りない

それなりに、網羅されているようにも見えるのですが例えばコンビニの前を通っても全て無反応でした。 また公共機関でもパスポートセンターなどはガイドがありません。こういう数年に一度しか来ないような場所こそ案内して欲しいものですが、ちょっと物足りなさを感じます。 ただサービスは始まったばかりなのでこんご充実してゆくのではないかと期待します。 ほかには地名の読み違いがありました。訓読みの地名がなぜか音読みで案内され、最初なんのことかわかりませんでした。 これらもいずれは更新されることを期待しています。

・マーカー、ビーコンの精度が今一つ

マーカーに200mぐらいに近づくにつれだんだんビーコンの方向のずれが大きくなり、100m以内に近づくと90度近く、ずれが大きくなりました。 これは大きく見通しが効くような場所では余り問題にはならないかもしれませんが、見通しの悪い都内などで目的地を探すような場合にはちょっと使えないかもしれません。 最後はマップと併用せざる負えないだろうと思います。

・しばしば、LinkBudsと接続が切れる

これは本当に直して欲しい点なのですが、Bluetoothが切れた訳でもないのにSoundscapeとLinkBudsの接続がきれ、向きの再調整をSoundscapeが要求してくる場面がしばしばありました。 これは本当に面倒だと感じた点です。 そもそもSoundscapeは起動させると最初にこの調整をおこなうのですが、それですらなんとかならないかと思うのに、歩いているときや車にのっているときにそれを求められるのはちょっと勘弁してほしいです。 ぜひこれは治してもらいたいものです。

 

LinkBudsの装着感や安定性は?

LinkBudsの装着感は悪くありません。 またすこし先にある信号が青になったので小走りに走って渡っても落ちるようなことはありませんでした。 Bluetoothが切れるようなこともなかったのですがなぜかSoundescapeとの接続が切れるという現象が何回か発生しましたのは先に書いたとおりです。 ただ初期設定でLinkBudsが使えるようになるまでの設定が長くてちょっと萎えました。 良いものなら家の奥さんにもとおもっていたのですが、これほど面倒だといやがるとおもいます。

 

最後に

もっとコミュニケーションのサポートにフォーカスしたイヤホンが欲しいと思っていたのでSoundscapeとLinkBudsを見たときには少し違うけどかなり近い存在のような気がしました。 アシスタント機能付きでさらには補聴器的な、ちょっとぼんやりてて聞き取れなかったことを再生して補完してくれるような機能をもったイヤホンが欲しいのですけどLinkBudsはいずれそういうものも登場するのではないかと期待させてくれるガジェットでした。 新しもの好き、ガジェット好き、AR好きにはたまらない魅力を放つSoundscapeとLinkBudsですが、もう少しの熟成期待したいと思います。

SharePointリストの列定義を変えると後が大変な話

 紙の領収書をスキャナやスマホで画像にして保存することに関して、2022年の1月から要件が大幅に緩和されました。(国税庁発行 「電子帳簿保存法が改正されました」) 当社はMicrosoft365を使用していますので、SharePointならばこの要件を満たすのに打って付けと思い、対応アプリを作ってみる事にしました。その過程で、アプリがあらかた出来た後に、SharePointのリストの列の定義の変更が必要になり、結構な目に合ったというお話です。

 

SharePointリストの列の設定変更は自動的にはPower Automateのフローには反映されない

結構な目に合った理由はこれです。

1行文字列の文字数が不足したので、設定変更をしました。ところが、フローの実行が失敗します。見ると許容文字数が変更前のままになっていて自動的には反映されないことが解りました。反映するには結局「項目の作成」アクションなどを再度作りなおすしか無かったのですが、他にもっと良い方法があったのでしょうかね? そのリストに関係したフローは2つほどあり、いずれも部分的な再作成による更新を余儀なくされました。

ただそれ自体はまだよかったのですが、実はそのリストの列の中に「ハイパーリンクまたは画像」タイプの列がありました。フローではこの列に画像ファイルへのリンク、URLを入れていたのですが、その後運用の都合でURLの形式を画像に設定していました。 すると驚いたことに(..知らなかっただけですが)アクション内にその列が現れないという現象に出くわします。 該当のアクションを再作成したかっただけなのですが、列が出てこないのではそれができません。 結局一度、列の定義で画像からハイパーリンクに戻し、フローのアクションを再作成して、また列の定義を画像に戻すという手順を2つのフローに対し行わなければならない羽目になったという次第です。

列の文字数を少し増やしたかっただけなのに、

  1.  フローのアクションの再作成をしようとしたら出来ない
  2.  直接は関係無い列だけど、画像列の設定を一時的に変更
  3.  フローのアクションの再作成する
  4.  画像列の設定を元に戻す

と言う、やりたかったことからするとえらい手間のかかる事となりました。

こういうやつをノウハウと呼ぶのでしょうか...

DX 棚卸編 #3

果たして当社のDX進行度は? 棚卸してみた話 その3

 

財務会計 〇

財務会計は某社のERPを利用しています。 一応管轄税務署のお墨付きのものです。なので領収書も改正された電子帳簿保存法の要件にのっとり、画像による保存に乗り出したところです。以前はSQL ServerとフロントにMicrosoft Accessを利用した自社開発アプリを利用していましたが、保全要件を全て満たすのは難しく移行しました。 このシステムSQL Serverにデータが置かれ、そのテーブルの情報もほぼ公開されているのでその再利用がとてもやりやすいのが良い点です。 レポート機能は当然備わっているのですが、独自の観点で集計して見たい場合にとても役にたちます。 これもまたままPower BIを通じて、仕訳伝票などから様々な活動指標を取り出す取り組みを行っています。 通常のBSやPLとはことなる管理やPDCA目線でのレポートが自動的に取れるようになりつつあります。 ということでこれは 〇 です。

 

管理会計 - これは判定不能

ERPを入れる前も財務会計データはSQL Serverに入れていたのですが、そこからデータをExcelで引っ張ってきて管理会計の仕組みを構築していました。 既に20年以上の歴史あるものになっていますが、管理会計のシステムが変わったことからその入口を変えることで、新しいシステムにつないで同じように見えるような仕組みで運用しています。ただ、これはあるあるなのかもしれませんが管理会計上の第一の目的は目標の達成度はど、いわゆる主要KPIの把握なのでその点では十分有効なものです。 ただ未達の原因を探るなどの点は他のデータの活用にかかっていて、これがDXを推進する理由でもあると思っていますので判定不能とします。

 

BI(ビジネスインテリジェンス) ×

本来は管理会計と同じカテゴリなのかもしれませんが、あえて分けました。 と言うのも当社の管理会計は主要なKPIの測定が目的であり以下の様な用途への適用は意識していません。

  1. 利益増やすあるいは損失を減らす要因を見つける
  2. 市場や顧客の動向を予測する
  3. 差別化や優位劣位に関わる原因要因を見つける
  4. 最終的にそれらの対策の立案に寄与する

「ではどうするか?」と言った次の一手を考える手助けをする為にDXは必要だとおもうのですが、まだまだこれからと言ったところです。

 

#4 へつづく

DX 棚卸編 #2

果たして当社のDX進行度は? 棚卸してみた話 その2

 
申請 △

休暇申請や稟議書、旅費精算など各種申請の類は結構前からNotesと呼ばれるグループウェアで自社開発のデータベースでIT化していました。Windows3.1(書き間違いではないです、確かに3.1です)のころからNotesを利用していますので、ずいぶん長くお世話になっています。 再利用についてはNotes SQLなどは使わずCSVにするかLotusScriptでSQL Serverに直接書き出すかなどをしています。 もともと紙の置き換えが目的だったこともあり、中のデータは再利用には向いていないものが多く前処理が必要なのでこのような感じになっています。 このデータについてもPower BIなどを通じ最近社員の状況の把握に利用することを始めましたがまだまだ取れないデータも多いので △ です。

 

契約 ×

契約関係はまだ一切手付かずの状態ですね。 先様が電子契約で回されてこない限りは従来通り、紙に押印する形式のままです。一応紙はスキャンしてPDFにしてNotesから参照可能な状態になってはいるので、契約内容の確認などはオンラインで出来ますが、契約そのものはまだIT化されていません。

 

 

#3 につづく